松代藩二代藩主真田信政公御霊屋を本堂として
林正寺は、南北朝(1320~)の頃にこの地に流された右大弁信廣の菩提を弔うために創建されたと伝えられ、眞光(信廣)山の山号がついています。昭和27年(1952)、ご縁を頂き、当山本堂として真田家菩提寺である長国寺より松代藩二代藩主信政公の御霊屋と表門が移築されました。これらは、江戸時代初期の霊廟建築として貴重であることから昭和41年(1966)、県宝に指定されました。
この御霊屋は、万治三年(1660)に建立され、入母屋、桟瓦葺(元は柿葺)、向拝の屋根は唐破風、内部は漆塗りの上に極彩色で彩られ、細やかな彫刻や格天井の美麗な天井絵、三十六歌仙の板絵等が施されています。彫刻の名工左甚五郎や幕府御用達絵師狩野探幽らも手がけた松代藩初代藩主真田信之公の御霊屋(国の指定重要文化財)と同時に建立され、二つの御霊屋は同規模、同体とされています。二代信政公の御霊屋の彫刻等はそれらの名工らの弟子達が手がけたものではないかと言われています。
平成30年度には、4年にわたる修理・修復が完了しました。傷みの激しかった一部の瓦は、瓦寄進者や地元清野小学校の全校児童が夢や願いを書いた新しい瓦に差し替えられ、天明4年(1784)に葺き替えられた当時の瓦とともに本堂(御霊屋)を風雨から守っています。
境内には当地出身の日本最初の近代演劇女優・松井須磨子の「カチューシャの唄」の一節が刻まれた演劇碑(昭和27年(1952)建立)が建てられています。
〔宗派:浄土宗 本尊:阿弥陀如来〕
本堂(県宝)
万治3年(1660)に松代藩二代藩主真田信政の霊屋として建てられたもので入母屋、桟瓦葺(元は杮(こけら)葺)、正面千鳥破風、妻入、桁行3間、梁間4間、1間軒唐破風向拝付。昭和41年(1966)に長野県宝に指定されています。平成27年〜30年 修理・修復がなされました。
堂内
内陣・外陣に分かれ、漆塗りの上に極彩色で彩られた細やかな彫刻や組物が施され、三十六歌仙の額が掲げられています。奥中央に、本尊の阿弥陀如来、右に観世音菩薩、左に勢至菩薩の像が安置されています。
表門(県宝)
万治3年(1660)に建てられた建物で切妻、桟瓦葺、四脚門(本柱と前後の控え柱、計6本で屋根を支える門形式)で往時の姿をとどめています。昭和41年(1966)に長野県宝に指定されています。
松井須磨子演劇碑
境内には当地出身で日本最初の近代演劇女優として知られた松井須磨子(本名:小林正子)の「カチューシャの唄」の演劇碑が建立されています(昭和27年(1952))。墓所は生家の裏庭にあります。
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